
今回はモチベーション、努力について考えたいと思います。
あなたのモチベーションは高いですか?
それとも低いですか?
さて、何をやるにも、モチベーションが大事といった意見が大半だと思いますが、ここでは、ちょっと別の考え方を提示したいと思います。
何かの目標、夢を実現するためには、モチベーションを最高に保った上で、日々自分をとにかく奮い立たせて、頑張りましょう的なポジティブシンキングの重要性など
を説いた書籍なども多いと思います。
成功は努力の数で決まるから、とにかく、自分を信じて頑張りましょうと いった論調だと思います。
常にテンションを高めにキープしながら、何事にも前向きに取り組む姿勢は確かに立派ですよね!
さらには、マインドセット、努力重要論などもありますよね!
しかし、最近私が思うには、そんなにハイテンションな状態って、常に維持することって可能なのでしょうか?
確かにモチベーションが高い状態は、素晴らしいのですが、そこにばかり意識を強く向ける必要が本当にあるのでしょうか?
その努力、モチベーションは本当に必要?
ここでは、スポーツを例にとってみます。
例えば、野球のイチローなどの場合、彼はいつもテンションばりばりの状態でしょうか?
イチローなどは、どちらかと言うと、常にニュートラルな状態で、ここぞという時に、能力を最大化するための準備を日々怠らずに粛々と自分のペースで練習をこなしているように思います。
別の具体例も紹介します。
あるプロ野球選手Aさんが毎日素振りを500回やっていました。
取材に訪れた記者が、それを見て「○○さんは、努力の塊ですね~!」
Aさん「それは努力ではありません。プロで食っていくには、毎日の500回素振りするのは誰もが当たり前で、そこは努力のうちには入りませんよ。ただの習慣です。」
「大事なことは、その素振りのひとつひとつの状況を具体的にイメージしながら、どう対処するかを考えながら、行うことの方が遥かに重要であり、500回やることが重要なのではありません。」と。出典:紳竜の研究 2枚組DVD
別の例えで言います。
あるトップセールスマンがいるとします。
彼は、いつもテンションとモチベーションを最高潮にして、気合だけで仕事をしているのでしょうか?
意外にも、涼しい顔だったりしませんか?
仕事でパフォーマンスを出す人は、会社が自分に求めることは何なのかを客観視し、会社の要求に対し、自分のスキルが足りなければ、それを埋めるための方法を考え、粛々と手を動かしているのです。
おそらく、失敗や遠回りすることもそれなりにあるでしょう。そこは決して他人には見せません。
常に自分の強みと弱みを把握しているからこそ、日々何をすべきかが、わかっているのです。
そこに、過剰な気合いや、何も考えずただ努力しているという訳ではありません。
そして、目の前に起こっていることで、うまくいかないことを会社のせい、上司、家族のせいにしたりはしません。
スキルを向上するためには、日々の業務と照らし合わしながら、ビジネス書を読んだり、それにまつわる人脈作りの時間を自ら作ったりしているのです。
そういったことをしていない人は、会社が忙しい、家族サービスが、子供が…などの言い訳ばかりして、いつまでたっても何もしません。
そういう人は、単純にやろうとしていないだけというか、やる必然性を見出していないから、ただやらないだけなのに、やらない理由を家族とか子供とかのせいにしちゃっているんですねー!
モチベーションよりも大切な思考とは?
話をまとめると、モチベーションとか、自分を奮いたたせることが重要なのではなく、やはりそれをやる目的が明確であれば、当たり前のように、ただやることの方が遥かに重要なのです。
自分を不必要に奮い立たせる特別なモチベーションは不要です。
これは、タイヤを外した状態の乗用車でアクセル全開でエンジンをふかしても、タイヤがなければ前にはまったく進まないのと同じです。
タイヤとは、人間でいうと、仕事への取り組むあなた自身の足腰部分、つまり基礎スキルや日々の振る舞い、心がけを指します。
それなしに、一時の勢いのみのハイテンションで転職活動をしても、基礎的な足腰が弱ければ、それはぜったいに続きません、
大事なことは、タイヤのついた車で、アクセルを適度に踏み、適切なスピードで走ることです。
一般道では、スピードは出せませんが、高速道路では時速80kmで走行する時もあるでしょう。
転職活動においても、一時の感情とノリで一気にアグレッシブに動いた後、うまくいかないからといって、突然立ち止まると言った人がけっこういます。
最初に意気込みはどこにいったのでしょうか?
私が若い時に経験したことで、こんなことがあります。
ビジネスセミナーに参加した、書籍を読んで、勉強になった、とても感動したといった自分の向上心を刺激してくれる機会があると、物凄くモチベーションが上がり、数日は、何かが変わったような気になります。
ところが、それは一過性のものに過ぎず、一時だけその高揚感に自分が酔いしれているだけで、しばらくすると、元の自分に戻ってしまっていることが多いのです。
実は、何も変わっていないことに気がつくのです。
必要な行動を起こし、今あるスキルをさらに磨くことや、足りないスキル加えていくことをせずに、ただ自分に酔いしれるだけではまったく意味がありません。
モチベーションは低いくらいがちょうどいい
『ローテンションのススメ』
つまり、モチベーションやテンションは上げ過ぎない方がいいのです。
どちらかというと、やるべきことを決めて、ローテンションで手を止めずにやり続けることなのです。
数日間だけハイテンションで何かをやって、その後何もしない場合、あなたは何も変わることはありません。
この話をあなたに当てはめて見た場合、どうですか?
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